渋谷区の中学校からAくんが将棋連盟へ職場体験に訪れました。将棋ファンのAくん、好奇心いっぱいで目が輝いています。しかし、はがきの整理や大会に使う備品の整理を命じられると、だんだん元気がなくなってしまいました。不審に思った職員さんが、「どうしたの」と質問すると「棋士の仕事が体験出来ると思っていました。将棋は指せないのでしょうか」という返事。Aくんはプロ棋士の見習いのような仕事を想像していたみたいです。職員さんが優しく「私達が頑張ることで棋士の先生方は、安心して対局に打ち込めるんですよ」と諭すと再びAくんは元気を取り戻し、熱心に残りの作業をやり遂げてくれたそうです。
可愛い中学生の職場体験のお話でした。
月別アーカイブ: 2016年10月
感想戦
将棋では対局が終わった後、対局者二人が感想戦を行います。これはお互いに意見を交換し勝因や敗因を検討する行為で、アマプロ問わず、多くの人が取り入れている習慣です。自分の読み筋を、しゃべってしまうと、次の対局で不利になりそうですが対局を通じて、お互いを高め合うという精神が多少の不利益を超えているのだと思います。高段者の対局ですと盤側に多くの棋士や奨励会員が鈴なりになって感想戦を見守ります。みんな上位棋士の将棋から学ぼうと真剣な表情で盤を凝視します。
将棋会館では見慣れた光景ですが、将棋界の、とても美しい光景です。
秋田へ
伝統文化教室の、お仕事で秋田県に行ってきました。指導の最中ハプニングがありまして、お子さんが具合が悪くなってしまったんです。原因は、何と空腹。しばらく休んで、おにぎりを食べたら、すっかり元気になって、関係者一同、ほっとしました。
学校が終わって昼食を摂らず、指導の時間に間に合うように急いで来てくれたみたいです。指導者の心得は将棋を強くすることでも、礼儀作法について教えることでもなく、まず体調を含めたこどもたちの安全管理だと気付かされました。貴重な経験をさせて頂いたと思います。
秋田の子は、みんな、いい子で楽しい指導対局でした。平手で先生に勝った話は、みんなには内緒だよ。
10月26日(水)
本日は、二回目の長原こども将棋教室でした。会員9名、体験7名。
たくさんの可愛い棋士にご参加を頂きました。厚く御礼を申し上げます。教室の授業風景を掲載いたします。手前の二人は、上級者、講義は駒の動かし方と将棋のルールについてなので、二人は別メニューです。先生の言うことを聞かないよという状況ではあり
ません。(笑)
満員御礼
長原こども将棋教室に多くのお問い合わせを頂きまして誠にありがとうございました。お陰様で会員数が、定員に達しました。本当にありがたいことで感謝の言葉もございません。
今後も体験のご予約は受付をさせて頂きますが、ご入会は、しばらくお待ち頂くことがございますことをお詫びとともにお知らせ申し上げます。
昇級規定
今回は長原こども将棋教室の昇級規定をご紹介します。
段級をお持ちでない生徒さんは20級からスタートします。
お友達同士で対戦して3回勝つと一つ昇級して19級に
なります。10級に昇級するまでは、このルールです。
この間、負け星はカウントしません。累積で3回勝ったら
昇級します。
10級からは昇級するために6連勝あるいは9勝3敗の
成績が必要です。昇級の規準が、ぐっと厳しくなります。
20級から10級までは、将棋に触れ、ゲームに慣れる
段階。10級からは狙いのある手、良い手を指せるように
なるのが目標です。
節目の昇級時には認定証を用意します。励みにして下さい。
銀の特徴
将棋の戦法には銀の名前の付いたものがたくさんあります。プロ、アマ問わず人気の高い棒銀戦法や、将棋をご存じない方には、ちょっと面白いネーミングの腰掛け銀戦法、二枚落ちでは銀多伝も有名です。
さらに銀冠や銀矢倉は高い守備力を誇る囲いとして、知られています。
このように、銀は攻撃力と守備力を兼ね備えた、非常にバランスの良い駒です。
銀が敵陣に切り込んでゆく様子を観戦記では銀のドリブル
突破と表現します。多彩な役割をこなす銀将、実戦でかっこよく使ってみて下さい。
将棋道場2
今回は都内の将棋道場をご紹介します。将棋サロン荻窪、弟子と練習将棋を指す時にお邪魔しています。席主を慕って通われている常連さんが、たくさんおられます。明るく、清潔、快適で居心地の良い道場です。
蒲田将棋クラブ、棋士、奨励会員、アマ強豪が集う道場として有名です。より強い相手と対戦してみたいという方に、おすすめの道場です。
それぞれの道場にはそれぞれ特徴があり、魅力があります。色々な道場を訪れ、ぜひ、お気に入りのホームグラウンドを見つけて下さい。
将棋道場
将棋について、一通り学んだら、次は道場に行くことを
おすすめします。私達が普段、対局する東京千駄ヶ谷の
将棋会館、大阪福島区の関西将棋会館には一般の方が
将棋を楽しめる将棋道場があります。
将棋道場では手合係が同じぐらいの棋力の人と対戦を
組んでくれます。初めて会う人と将棋を指すのは緊張し
ますね。でも、この緊張感が将棋の上達に、とても大切
なんです。将棋道場では段級が認定され、規準の成績を
満たすと昇級、昇段するシステムです。自分の実力が
向上していることを実感できますし、同世代のお友達も
いっぱいできます。是非、休日に、将棋道場へお出掛け
下さい。
香車の特徴
香車は盤の四隅に配置されていることもあって、ちょっと地味
な印象の駒です。たしかにプロでも香を大活躍させて勝つこと
は、なかなか難しいです。しかし香の力のあるマス目(動ける
場所)は8こ、小駒最強の金より2つも多いのです。
香車は主に持ち駒として活躍します。「下段の香に力あり」
「歩切れの香打に好手あり」
ここは腕の見せ所、かっこいい香打ち、是非、実戦で考えて
みて下さい。きっと、いい手が見つかります。